T.E
(資金証券部 証券運用課 2016年入会)
〇現在の仕事内容、やりがいを教えてください。
資金証券部の有価証券運用担当として、日々目まぐるしく変化する経済・金融情勢を洞察し、日本および米国をはじめとした諸外国のマーケットビューを整理。そして、整理したビューに基づく運用方針を作成し、この方針に沿った証券運用(債券や株式、投資信託等への投資)を行っています。
私たち運用担当の最大のミッションは、都内JAからお預かりした資金を基に証券運用を通じて収益を獲得し、獲得した収益をJAに対して安定的に還元することであり、JAを介して間接的に組合員・利用者利益の最大化、都市農業の発展に貢献しています。
そのため、有価証券運用には大きな責任が伴いますが、新聞やマーケットレポート等での情報収集・著名なエコノミストとの会議などを活用した自己研鑽に欠かさず取り組み、その結果、適切な投資行動が取れ収益獲得に貢献できた際は、自身の成長を実感できるとともに大変やりがいを感じることができます。
また、当会は数兆円規模の資金を運用する機関投資家であり、ある程度の裁量を与えられたうえでスケールの大きな投資業務に携われることも、やりがいの一つです。
〇仕事を通じて学んだこと、今後の目標を教えてください。
私が現在所属している部署は資金証券部ですが、その前は約5年間、当会の心臓部を担う経営企画部で業務にあたっていました。経営企画部では会全体にアンテナを張って会内で発生している事象を敏感に察知し、3~10年先の中長期的な目線で業務に取り組みますが、資金証券部は基本的にその日その日で業務が完結していくため、まるで別の会社に入ったかのように働き方が異なります。経営企画部時代は他部署の在籍経験がないために、他部署の職員の業務に対する姿勢に違和感を覚えて連携に悩み、プロジェクトが上手く進まない場面がありましたが、現在の部署に異動してからは、業務に対するスタンスには部署・職員間で常に大きなギャップが存在しており、こうしたギャップを理解したうえで考え方や行動に柔軟性を持たせることの重要性を学びました。
今後の目標としては、そういった経験から自分の中で譲れないポリシーはしっかり持ちつつも、突き詰めなければならない部分と必ずしもそうでない部分を切り分けて行動し、自身の発想や能力に柔軟性を付加していきたいと考えています。
〇職場はどのような雰囲気ですか。
過剰な競争意識がない組織風土のため、職場の雰囲気は非常に穏やかです。また、職員数がそれほど多くなく少数精鋭の組織であるために、部署や年代を超えた人と人の結びつきが強く、信頼関係が構築できていると思います。尊敬できる上司も多く、業務上の様々な課題に直面し自身ではどうしようもない時に助けてくれるのはもちろんのこと、今後のキャリアパスにも寄り添ってくれるため、働きやすい環境であるといえます。
加えて、季節的な要因を除けば残業がさほど多い職場ではないため、自己啓発や趣味にあてられる時間が多いことも特徴です。最近ではリカレント教育というキーワードがよく聞かれますが、私自身、業務終了後の余暇時間を活用し、特定分野のスキルを高めています。
〇就職活動中の学生へ一言お願いいたします。
就職活動は辛く苦しい場面も少なくないと思いますが、今後何十年と続く人生を左右する重要な転機であるため、自身が納得いくまでじっくり取り組んでください。社会人になり一日の時間の大半を仕事に費やすことを考えれば、納得して決めた会社でやりたい仕事ができなければ、最大限充実した人生は送れないかも知れません。また、どれだけ企業分析を重ねても、入社前後のギャップを完全に埋めることができないのも事実ですが、自身がやりたいことや興味を惹かれることを明確にして丁寧な企業分析を行えば、この溝はある程度埋められるはずです。
私はこの会社に入って良かったと感じていますが、今就職活動を振り返ると、もう少し幅広い業種を見て様々な会社の考え方に触れても良かった、と考える部分もあるため、初めから自身の可能性を狭めることはせず積極的にトライしてみてください。
最後に、皆さんの就職活動が最善の形で終えられることを願っています。